心の平安は、今ある所の恵みに満足するところからくるのです。
インドのある本に、牛がいかにも幸福そうに草を食べているのを見て、悩んでいるある人が、そのわけを宗教家に尋ねたということがありました。
「あの牛はどうしてあんなに楽しそうなんだろう」と聞きますと、
「彼は草を食べて生けるなり」と宗教家は答えたそうです。
草を食べて生きているというのは最低生活に甘んじているということではありません。
そのままそこに幸福に生活しているという意味なのです。
そのままそこに幸福を見い出すということが大切なのです。そのままそこに幸福を生きる時、そこに常に幸福が見い出されるのです。
そのままそこに与えられた生命を楽しむものは常に幸福なのです。