幸不幸は人が勝手に名づけただけで、本来実体はありません。ただ私たちが、ある状態に対して評価しているに過ぎません。
人生においては、幸福だと思ったことが不幸になり、不幸だと思っていたことが幸福に転じることがしばしばあります。「禍福はあざなえる縄の如し」という言葉どおり、一瞬のうちに幸福と不幸が入れ替わることが起ります。つまり、幸福とは流動的で曖昧で、自分の思うとおりにはならないものなのです。
幸福はやってくるものではありません。自分がそう感じ、解釈すればいいのです。誰でもいつでも一瞬に今の状態のまま幸福になれます。